第三銀行は現在どうなった?三十三銀行への統合理由と通帳の扱いを徹底解説
三重県松阪市に本店を置き、地域密着型の第二地方銀行として親しまれてきた第三銀行。2021年5月に三重銀行と対等合併し、新たに三十三銀行として再出発を切ってから数年が経過しました。しかし、2026年の現在でも「手元にある第三銀行の通帳やキャッシュカードはそのまま使えるのか」「振込時の金融機関コードや支店名はどう変わったのか」といった疑問を抱く利用者は少なくありません。
地方銀行の歴史的な再編劇の背景には、地域経済の構造変化と激しい金融環境の荒波がありました。本稿では、当時の取材データや公式発表資料を精査し、第三銀行が辿った統合の真相から、口座・通帳・ATM手数料の最新手続き、さらには給与振込や引き落としで失敗しないための実務ポイントまでを網羅して解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:第三銀行は2021年5月に三重銀行と合併し「三十三銀行」へ移行、2022年の基幹システム統合を経て2026年現在も安定稼働している。
- 要点2:手元の旧第三銀行キャッシュカードは現在も原則利用可能だが、通帳はシステム統合に伴い新通帳への切替が必要となっている。
- 要点3:金融機関コードは旧第三銀行(0544)から「0159」へ一本化されており、新規の振込・引き落とし設定では新コードの指定が必須。
【2026年最新】第三銀行は現在どうなった?三十三銀行誕生までの再編経緯
かつて三重県内全域および愛知県・大阪府・和歌山県・東京都などに店舗網を展開していた第三銀行は、現在「株式会社三十三銀行」として営業を続けています。単なる商号変更ではなく、四日市市に拠点を置いていた地方銀行「三重銀行」との経営統合による新銀行の発足です。
再編の歩みは、2018年4月に両行が株式移転方式によって共同持株会社「株式会社三十三フィナンシャルグループ(FG)」を設立したことから本格化しました。その後、約3年間の共同運営期間を経て、2021年5月1日に両行が合併し「三十三銀行」が誕生。旧三重銀行の本店が新銀行の本店営業部(四日市市)となり、旧第三銀行の本店は「松阪営業部・松阪本部」(松阪市)として南勢地域の重要拠点に位置付けられました。
さらに2022年5月には、最大の山場とされた勘定系システムの統合(旧三重銀行が採用していた基幹システムへの一本化)を完了。2026年現在の三十三フィナンシャルグループは、預金量約4兆円規模を誇る東海地区屈指の地域金融グループとして確固たる基盤を築いています。
なぜ第三銀行と三重銀行は合併したのか?三重県地方銀行再編の深層理由
長年、三重県内においてライバル関係にあった両行が手を結んだ背景には、地方銀行を取り巻く構造的な危機感がありました。合併理由として公式発表資料や当時の記者会見で強調されたのは、以下の3つの構造要因です。
- 人口減少と超低金利の長期化:少子高齢化に伴う地域市場の縮小に加え、日本銀行の大規模金融緩和による利ざやの縮小が収益を圧迫していた。
- 県内トップバンク「百五銀行」への対抗:三重県内では圧倒的なシェアを持つ百五銀行が存在し、2番手・3番手行同士の競合による消耗戦を避ける必要があった。
- IT・DX投資およびコンサルティング機能の強化:キャッシュレス決済やデジタルバンキングへの巨額投資を単独で行うには限界があり、経営資源の統合が急務であった。
当時の統合会見において経営陣が「地域経済の活性化と盤石な経営基盤の構築こそが最大の使命」と語った通り、両行の合併は守りのリストラではなく、事業承継や地域開発支援といった提案力を高めるための攻めの選択でした。松阪・南勢地域に強い第三銀行と、北勢・愛知エリアに強い三重銀行が補完し合うことで、三重県全域から愛知県西三河・名古屋エリアまでをカバーする広域営業体制が確立されたのです。
【手元の通帳・カードは使える?】旧第三銀行口座の取り扱いと手続きの実態
旧第三銀行で口座を開設していた利用者が直面する実務上の変更点について、2026年最新の対応状況を整理しました。
| 項目 | 旧第三銀行での仕様 | 2026年現在の三十三銀行対応 | 編集部の見解・注意点 |
|---|---|---|---|
| 金融機関名・コード | 第三銀行(コード:0544) | 三十三銀行(コード:0159) | 0544は廃止済。振込時は必ず「0159」を指定 |
| 紙の預金通帳 | 第三銀行デザイン通帳 | 利用不可(新通帳へ切替必須) | システム統合によりATMでの記帳・繰越不可。窓口で無料交換 |
| キャッシュカード | 第三銀行キャッシュカード | 原則そのまま利用可能 | 破損や紛失、ICチップ非対応カード等は随時再発行が必要 |
| 店舗番号・口座番号 | 旧店舗番号(3桁) | 原則変更なし(重複店のみ改変済) | 口座番号(7桁)は原則そのまま引き継がれている |
| ネットバンキング | サンサンダイレクト等 | 三十三銀行インターネットバンキング | 初回ログイン設定等の移行手続きを済ませれば利用可能 |
通帳に関しては、2022年5月のシステム統合以降、旧第三銀行の通帳はATMでの記帳や繰越が一切できなくなっています。窓口に持参すれば、手数料無料で新しい三十三銀行の通帳へ切り替えが可能です。長期間記帳していない明細がある場合でも、窓口で未記帳分をまとめた形で新通帳へ移行してもらえます。

【実態検証】利用者の生の声とシステム統合後に見えた現場のリアル
地銀の大型統合では、顧客サービスの利便性や現場の混乱がSNSや口コミで話題になりがちです。実際に旧第三銀行を利用してきた地元住民や中小企業経営者の声、ATM利用環境の実態を取材データから検証します。
統合直後は「ネットバンキングのログイン画面が変わって戸惑った」「近所の支店が別の支店内に移転(店舗内店舗化)して窓口が混雑するようになった」といった戸惑いの声が一部で見られました。とりわけ松阪市や伊勢市などの旧第三銀行の本拠地では、長年親しまれた看板が架け替わることへの心理的抵抗感を示す年配ユーザーも少なくありませんでした。
一方で、実利面での評価は年々向上しています。旧三重銀行ATMとの相互利用手数料が完全無料化されたことで、北勢地域(四日市・桑名・鈴鹿)へ通勤・通学するユーザーからは「利用できるATM拠点が倍増して便利になった」という好意的な評価が定着しました。さらに、セブン銀行・ローソン銀行・イーネットなどのコンビニATM手数料優遇プログラムや、スマホアプリによる残高確認・振込機能の刷新により、利便性は旧第三銀行時代を大きく上回っています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|振込・給与受取時のトラブル回避法
ネット上のQ&Aサイトや知恵袋などで今なお頻出する誤解が、「金融機関コード」と「振込時の自動読み替え」に関するトラブルです。
合併から一定期間は、他行から旧第三銀行(コード0544)宛てに振り込みを行っても自動的に三十三銀行(コード0159)へ読み替えられる救済措置が取られていました。しかし、2026年現在はこの自動読替期間が完全に終了しています。
もし他者から代金の振り込みを受ける際や、給与振込・公的年金の受取口座を新規登録する際に古い「第三銀行」の情報を指定すると、振込不能(組戻し)となり手数料負担や入金遅延が発生する原因になります。会社や取引先には、必ず「銀行名:三十三銀行(0159)」「支店名:現在の正式名称」を届け出てください。

【プロの結論】地銀再編時代における地方銀行の選び方と賢い付き合い方
第三銀行の統合は、日本全国で加速する地方銀行再編(メガ地銀化・持ち株会社化)の典型的な成功モデルの一つです。メガバンクやネット銀行が台頭する現在、どのような基準で三十三銀行を活用すべきなのでしょうか。
三十三銀行の利用がおすすめできる人
- 三重県内および東海エリアに生活基盤がある人:実店舗窓口での相談や、県内全域のATMネットワークを日常的に活用したい層。
- 地元で住宅ローンや事業資金の調達を検討している人:地域密着の柔軟な審査体制や、地元企業とのネットワークを活用した経営支援を受けたい個人事業主・法人。
- 対面での手厚い相続・資産承継相談を求めるシニア層:旧第三銀行時代から培われた親身なリテール対応を継続して享受したい人。
ネット銀行やメガバンクとの併用を検討すべき人
- 全国転勤が多いビジネスパーソン:東海・関西圏外では実店舗や提携ATMが限定されるため、全国規模のメガバンクが有利。
- 完全キャッシュレス・高金利な普通預金を好むデジタルネイティブ層:実店舗を一切使わず、スマホ完結の好金利・手数料無料回数を重視する場合はネット専用銀行との併用が合理的。
【第三銀行】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:旧第三銀行のキャッシュカードの暗証番号はそのまま使えますか?
A1:はい、暗証番号は合併後も変更なくそのまま利用可能です。三十三銀行のATMはもちろん、提携コンビニATMや他行ATMでも同じ暗証番号で取引できます。
Q2:旧第三銀行の口座番号は合併で変わりましたか?
A2:原則として口座番号(7桁)に変更はありません。ただし、旧三重銀行と旧第三銀行で同名の支店名や店番が重複していたごく一部の店舗において店番が変更されているケースがあります。通帳切替時やアプリ上で確認が可能です。
Q3:何年も放置している旧第三銀行の通帳・口座はどうなりますか?
A3:最後の取引から10年以上入出金がない預金は「休眠預金」として扱われますが、三十三銀行の窓口に通帳・キャッシュカード・本人確認書類・届出印を持参すれば、所定の手続きを経て預金の払戻しや口座の復活が可能です。
まとめ:合併後の変化を正しく理解し安心の資産管理を
第三銀行は三重銀行との対等合併を経て「三十三銀行」へと進化し、経営基盤とデジタル機能を大幅に強化して地域社会を支えています。旧第三銀行時代のキャッシュカードは現在も原則利用可能ですが、通帳の記帳・繰越には三十三銀行通帳への切替が必須です。
長年保管したままの口座をお持ちの方は、一度最寄りの三十三銀行窓口で最新通帳への切り替えを行い、正確な金融機関コード(0159)を確認しておくことを強くおすすめします。時代の変化に合わせた正しい知識を身につけ、安心確実な資産管理を継続しましょう。 (出典: 第 三 銀行(Yahoo!ニュース))